C S R
大王製紙グループ
報 告 書
ユニバーサルデザイン(UD)の 考え方に基づき、より多くの人に 見やすく読みまちがえにくいデ ザインの文字を採用しています。
このパンフレットは、古紙配合率 70%の当社ユトリロマットグリー ン70を使用し、環境に優しい水 なし印刷で制作しています。 色覚の個人差を問わず、できるだけ
このたびの当社連結子会社から当社元会長に対す る貸付金問題につきまして、関係者の皆様には、多大な るご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申 し上げます。
当社は、以下のとおりガバナンスの強化及びコンプラ イアンス経営の推進に努め、地球環境保全に対し積極 的に取り組むことにより、ステークホルダーの皆様から の信頼回復に誠心誠意努めてまいる所存です。引き続 きご理解、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
当社は、2012年8月に、創業家が所有していた関連 会社等の株式を北越紀州製紙株式会社から取得し、組 織再編や生産・販売・物流体制の見直しを進め、新グ ループ体制として経営基盤の再構築を進めております。 当社を取り巻く事業環境は、情報通信メディアの変 化、国内少子化に伴う人口減少により国内紙需要が減 少傾向にあることに加え、輸入紙の流入により、一層 厳しさを増しております。他方で高齢化に伴う国内シル バー向け商品やアジア諸国における衛生用品は、今後 需要が拡大すると想定しております。
このような状況の中で、当社及び連結子会社43社 (2012年12月末現在)の新生大王製紙グループとし
て、これまでの優れた部分は継承しつつ、更なる企業 価値の向上を図るべく、2014年度までの3ケ年を対象 期間とする「中期事業計画」を策定し、目標達成に向 けてグループ一丸となり取り組んでおります。
当社は、企業統治改革委員会を通じて、再発防止の 取り組み及び当社グループにおけるガバナンスの強化、 コンプライアンス経営の推進に努めています。
具体的には、次の5つの施策の徹底により、健全な 社内規律の確立に取り組んでおります。
1)取締役間の相互監視機能の強化
■ 社外取締役の招聘 2)各種規程の見直し
■ 取締役会規則の見直し
■ 子会社管理規程新設
■ 経理関連規程類の全面見直し
3)モニタリングの改善
■ 監査役によるモニタリングの改善
■ 内部監査機能の強化
■ 関連事業部・経理部におけるモニタリング改善
■ 連結子会社からの業務報告の徹底
4)不正防止体制の改善
■ コンプライアンス委員会の役割・機能の強化
■ 内部通報制度の報告経路の改善
5)意識改革
■ グループ幹部役職員研修の新設
■ 役員、部長を対象とする法令講習会の充実
これらの体制・仕組みの整備とともに、全ての社員 が職場において法令及び倫理観に基づいた責任ある行 動を取れるよう、継続的な教育・啓蒙を行っています。
当社はガバナンス経営及びコンプライアンスをベース として、中期事業計画達成に向けて取り組むとともに、 地域の恒例行事、美化・緑化ボランティア等にグルー プを挙げて参加し、地域振興や環境保全への貢献を 継続しています。また、地元小中学生の工場案内や職 場体験を積極的に企画し、地場産業である製紙への 理解を促すとともに、古紙・廃棄物のリサイクルや植林 事業など当社取り組みの紹介を通じて子供たちの環境 教育にも寄与できるよう努めています。
大王グループ発祥の地である愛媛県四国中央市で は、ベビーケア商品を生産・販売する地元企業として、 2011年から地域の子育て支援事業にも参画しており、 これまで以上に一企業市民として地域社会の皆様方と のコミュニケーションを大切にしながら、地域に根差し た企業として共生してまいります。
大王製紙株式会社 代 表 取 締 役 社 長
ガバナンスの強化及び
コンプライアンス経営の推進に努め、
持続可能な社会の発展に貢献してまいります。
ステークホルダーの
皆様から信頼される
企業であるために
ガバナンス強化に
向けた取り組み
新生大王製紙として
売 上 高 経常利益
有利子負債額 D/Eレシオ 自己資本比率
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4,500億円 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 225億円
(対売上高比率 5.0%)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4,000億円 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3.8倍 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17%
[
2014年度 経営目標
]
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 01 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 03 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 05 ・・・ 07 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 09
・・・・・・・・・・・・ 11 ・・・・・・・・・・・・・・ 13 ・・・・・・・・・・・・ 15 ・・・・・・・・ 17 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 19 ・・・・・・・・・・・・ 21 ・・・・ 23
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 26 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 29 ・・・・・・・・・ 31
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 33
トップメッセージ DAIO地球環境憲章 事業概要
大王製紙グループのCSRマネジメント 中期事業計画
地球環境に優しい事業展開 環境に配慮した森林事業 古紙の利用拡大の取り組み DAIOグループのCO2削減対策
廃棄物の有効利用
製品の安全保証と品質保証
エリエール 環境配慮・社会貢献活動
地域との共生 震災復興支援 社員との関わり
環境会計
大王製紙グループの環境データ
会社概要
CONTENTS
紙
と環境
紙
と人・社会
環境データ
DAIO地球環境憲章
私達は、社会が求める製品と信頼を持続可能な形で提供しつつ
地球環境と調和した豊かな生活・文化・社会の創造を目指した活動を展開します。
1
環境調和型
企業文化の創造
地球社会の企業市民として、 環境と事業活動の
調和を図りつつ 地球環境保全に貢献する。
2
環境負荷低減技術・
製品の導入・開発
地球環境への貢献を 具体的に実現するための
技術、及び製品の 導入・開発を行う。
3
資源の
有効活用の推進
化学パルプの 歩留まり向上や、 古紙の高度利用により 木材資源の保護を図る。
環境と調和した事業活動として地球温暖化を防止するため、CO
2排出量の削減を行動目標とし、
古紙の有効利用、森林保護、省エネルギー、廃棄物の削減事業を展開します。
| 基 | 本 | 方 | 針 |
本報告書には、大王製紙株式会社及びその連結子会社(大王製紙グループ)の 将来に関する予測・予想・計画なども記載しています。これらは、記載した時点で 入手した情報に基づいた仮定ないし判断であり、これらには不確実性が含まれて います。従って、将来の事業活動の結果や将来に惹起する事象が本報告書に記載 した予測・予想・計画とは異なったものとなる恐れがありますが、大王製紙グルー プは、このような事態への責任を負いません。
読者の皆様には、以上をご了承くださるようお願い申し上げます。
[ご注意]
【報告対象期間】
2011年4月1日∼2012年3月31日 (一部対象期間外の内容も含まれます。)
【報告対象範囲】
大王製紙株式会社及び連結子会社(巻末会社概要参照)
【参考にしたガイドライン】
環境省「環境報告書ガイドライン2012年度版」
【報告書発行年月】
2013年3月(今回)/ 2013年12月(次回予定)
【お問い合わせ先】
大王製紙株式会社 安全環境室
〒799-0492 愛媛県四国中央市三島紙屋町5番1号 TEL 0896-23-9035 FAX 0896-23-9256
本報告書は、大王製紙グループの環境に関する取り組みの 2011年度実績及び企業の社会的責任を果たすための取り組 みと、今後の計画を報告するものです。
報告するにあたり、ステークホルダーの皆様にとって当社グ ループの取り組み内容が分かりやすく伝わる情報開示ツールと なるよう努めております。
編集方針
当社ホームページでも環境への取り組みを開示しています。
http://www.daio-paper.co.jp/csr/index.html
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
大王製紙グループは総合製紙メーカーとして、
オフィスから家庭まで
あらゆる分野に製品を提供しています。
● 光学用粘着フィルム など
● 古紙パルプ100%コピー用紙、間伐材パルプ利用商品 など
外装用クラフトライナーを日本 で初めて商品化した当社は、お 客様のあらゆる要望に応える ため多種多様な段ボール原紙 を品揃えしています。
新聞用紙の高速化・カラー化や 用紙の軽量化等、新聞用紙に 求められる品質ニーズは高度 に変化しています。当社は常に お客様の要求に応えられる製 品の開発に努めています。
広大な自社植林地と高度な古 紙再生技術から生産される用 紙は、鮮やかな印刷再現性や 良好な印刷作業性を実現して います。
特殊な加工を施し、様々な機能 を持たせた「機能材」は、食品 包材といった身近な用途から 建材や電子・電気工程紙用途 まで幅広く使われています。
強度と印刷・製袋適性を 兼ね備えた「包装用紙」 は、産業用・家庭用包装 紙として様々な分野に用 いられています。
各種パルプや抄紙設備を 有する当社は、情報用紙 の多様化、高度化したニー ズに即対応した高付加価 値製品を次々に開発・上市 しています。
大王製紙グループは、H&PC加工品事業を核にアジアを軸とした 海外事業を展開しています。
エリエールブランドは「生 活者の肌に触れる商品」 が多いため「肌へのやさし さ」を追求した総合家庭 商品を提供しています。
耐水・撥水といった特殊機能をもたせた
段ボール原紙
1
2
業界トップレベルの古紙処理技術を生かした新聞用紙
品質と環境配慮にこだわって 毎日の暮らしを豊かにする
エリエール商品
4
紙の軽量化や、鮮やかな印刷再現性に こだわった
印刷・出版用紙
3
「環境にやさしい商品」への ニーズの高まりに対応した
情報用紙
7
多様化するニーズに対応する
包装用紙
5
電子、電気、建材、食品など 様々なシーンで活躍する
機能材
6
● 古紙パルプ100%新聞用紙 など
■
海外での事業拠点
H&PC海外統括本部海外営業部
上海事務所(中国) エリエールインターナショナルコリア(韓国)
オレゴンチップターミナル (アメリカ)
フォレスタル・ アンチレ(チリ) エリエールインターナショナル
タイランド(タイ)
エリエールハワイ (ハワイ) 資材資源本部資源部
東南アジア出張所(ベトナム) H&PC海外統括本部海外営業部 インドネシア事務所(インドネシア)
コーポレート・ガバナンス体制及び内部統制の模式図
(※1)、(※2) 2012 年 6 月 定時株主総会にて、社外取締役及び社外監査役を選任
選任・解任 監督 監督
監督 監査
監査 報告
選任・解任 連携
各
部
門
・
関
係
会
社
株
主
総
会
コンプライアンス委員会
会計監査人 経営企画会議 取締役会(※1)
監査役会(※2)
部門別企画会議
小委員会
部門別部会
「企業倫理ホットライン」概要図
社外窓口
(外部協力弁護士) (当社監査役室)社内窓口 通報 通報
報告 報告及び
協議
協議 報告
※通報された案件につき、監査役が主体となり内容の調査を行い、対応策を講じる。 調査結果の
フィードバック 協議
大王製紙及び関係会社の役員・従業員(契約社員、パート・アルバイト等を含む)
監査役(社外監査役含む全監査役)
コンプライアンス委員会
社外専門家
大王製紙グループの
CSRマネジメント
当社はコーポレート・ガバナンスの強化を経営上の最重要課題と位置付け、
経営の健全性と透明性を高めることを通じて株主を始めとする全てのステークホルダーとの
信頼関係を構築し、継続的な企業価値の向上に努めております。
当社では取締役会のほか、社長を議長とし当社の経営幹部で構成する経営企画会議、並びに部門別の担当 取締役及び管理職で構成する部門別の企画会議など、取締役及び部門長で構成する会議体を設置・運用する ことで、体質改善・構造改革について迅速な意思決定に努めております。
また、コンプライアンス委員会及び小委員会を設置し、リスク管理体制及びコンプライアンス体制の整備、 経営リスクの抽出・意思決定、具体的な改善施策の立案・実行を進めています。
企業統治の問題に関する再発防止策について
当社グループでは内部通報窓口として「企業倫理ホットライン」を設置し、違法行為・違法状態を見聞きした場 合の通報義務、通報者のプライバシーへの配慮、不利益な取り扱いからの保護等について運用規則に定め、全社 に周知することで内部通報制度の利用促進を図っています。
なお通報の受付窓口として、従来の社内窓口に加え2011年12月1日付で社外窓口を設置し、経営トップや管理 部門に関わる違法行為等についても通報を行い易い環境を整備しています。
内部通報制度
(企業倫理ホットライン)
の整備
2006年5月の会社法施行により、「内部統制システム」の整備が義務付けられたことを受け、当社は法令順守 及びリスク管理に係わる内部統制システム整備の基本方針を取締役会で決議し、体制の整備を進めています。
内部統制システム整備の基本方針
大王製紙グループでは、地震等の緊急時でも、生産を維持または早期復旧できるように、2010年4月に事業継続 計画(BCP)を策定しています。
災害発生時には「人命(社員及びその家族)の安全確保」を最優先に考え、避難と安否確認を行うと同時に、「地 域社会への協力(避難場所の提供)」を行いながら、以下の項目を軸に事業継続を図る考えです。
事業継続計画
(BCP)
の策定
● コンプライアンス委員会の役割・機能の強化
● 内部通報制度の報告経路の改善
● グループ幹部役職員を対象としたコンプライアンス研修の新設
● 役員、部長を対象とする法令講習会の充実
● 内部監査機能の強化
● 監査役・関連事業部・経理部におけるモニタリング改善
● 連結子会社からの業務報告の徹底
● 取締役会規則の見直し
● 子会社管理規程新設
● 経理関連規程類の全面見直し
取締役間の
相互監視機能の強化
● 社外取締役の招聘不正防止体制の改善
意識改革
モニタリングの改善
各種規程の見直し
生産体制の維持(被災設備の早期復旧)
顧客や地域への貢献度が高い重要業務(新聞用紙のデリバリーなど)の継続
1
2
中期事業計画
Restart
∼確かな変革、更なる成長
当社の生産子会社は、これまで大王製紙本体と連携しなが らも、独自で販売力強化と製造コスト低減に取り組み、それぞ れの経営基盤を固めてまいりました。関連会社等の株式を北 越紀州製紙株式会社から取得し、新グループ体制として経営 基盤の再構築を進めていく中で、生産子会社については三島 工場をはじめとする生産部門の一員という位置付けとし、関 係を一層強化することにより生産部門の総合力で中期事業計 画達成に取り組んでまいります。
経営基盤の再構築について
1
経営基盤の
再構築
グループ共通施策
① 新グループ体制でのガバナンス確立と生産・販売一体の運営
② 組織統合・業務改革による省力化
③ 技術開発体制の再構築
④ 財務体質改善
事業別施策
① 徹底したコストダウンと品種シフトによる洋紙事業の収益改善
② 板紙・段ボール事業の強化
③ 高付加価値商品の販売構成比向上によるH&PC紙製品事業
の収益改善
2
今後の
成長戦略
① 国内:シルバー用紙おむつ、ウェット商品(医薬部外品)の
増産・拡販
② 海外:アジア地域での紙おむつ等のH&PC加工品事業の強化
新生
大王製紙
“更なる成長”
成 長 戦 略
“確かな変革”
経営基盤の再構築
売上高 経常利益
(経常利益率)
有利子負債
(39社合算)
D/Eレシオ 自己資本比率
4,090億円 47億円
(1.2%)
4,024億円
(4,582億円)
4.8倍 14%
2011年度(実績)
4,500億円 225億円
(5.0%)
4,000億円
3.8倍 17%
2014年度(目標)
経 営 目 標
新グループ体制への移行メリットを最大限活用
新グループ体制の下、生産と販売という関係の更なる一体化
H&PC部門では、加工品事業の国内外における積極的な 増産・拡販、紙製品事業における高付加価値商品への販売シ フトを軸に増収増益を図ります。
特に今後も需要拡大が見込める大人用紙おむつは、加工機 増設・稼動率アップにより生産能力を向上させ、パンツタイプ の品揃え拡充による量販店ルートの強化、テープ式と併用率 の高い夜用パッドの拡販を強化してまいります。
海外事業においては、タイにおけるベビー用紙おむつの生 産を軸に、中国・インドネシア・韓国及びその周辺国への販売 を加速し、スピードを挙げて東南アジア全域へ販売網を拡大 していきます。
H&PC部門を大王製紙の成長エンジンとして捉え、ベビー 用紙おむつのインド・中東地域への販路拡大や、海外新工場 の建設、海外シルバー市場への参入を進めてまいります。
「今後の成長戦略」について
高付加価値商品へシフトし、紙製品事業の収益向上
(H&PC事業)
当社の基幹工場である三島工場では、2012年度に塗工紙 等の生産設備の増産・品質改善工事を概ね完了させました。 また2013年6月までにクラフトパルプの増産・改造工事を完 了させ、これにより生産性とコストの両面で国内屈指のパルプ 設備も有する工場になります。
市場の多様な要求に即座に対応でき、製品と原材料の輸送 面でも有利な純臨海工場であるという三島工場の優位性を 維持しながら、これらの設備投資効果を最大限に引き出し、 さらなる競争力強化に努めてまいります。
三島工場を活用した洋紙事業の収益改善
大王製紙三島工場(愛媛県四国中央市)
2012年9月、当社は新グループ体制での経営基盤の再構築と成長戦略を進めるために「中期事業計画の策定 について」を発表しました。中期事業計画は新生大王製紙として、これまでの優れた部分を継承しつつ、更なる企 業価値の向上を図るべく、2014年度までの3ケ年を対象として策定しました。
中期事業計画を必達目標としてグループの総力を挙げた取り組みを開始し、各部門が自己完結の運営により部 門計画の達成に責任を持つとともに、部門を横断した改革・改善にも着手しています。また、本部長・工場長から 営業員・操業員に至るまでの全社員が階層に応じた収益改善の取り組みを行う体制を整えました。
2013年はこれら取り組みを本格化させ、中期事業計画を達成していく重要な1年であると位置づけています。
販売
関係会社
生産
大王製紙
[韓国・ロシア]
輸出拡大
[タ イ]
現地生産拡大 周辺諸国を含む拡販
[中 国]
輸出販売から現地生産への シフトによる事業拡大
植栽2年後
植栽6年後
植栽10年後 樹高約30m
収穫 間伐材
化学パルプ薬液回収バイオマスボイラー
排水処理設備 紙製品
製紙スラッジ燃焼バイオマスボイラー 再生填料製造設備
再生填料 脱インキ粕
化学パルプ製造設備 木材チップ
古紙パルプ製造設備 植栽半年後
再植林
化学パルプ廃液 (黒液)
消費後、 回収された古紙
薬品
放流
製紙スラッジ
排水処理設備から発生した製紙スラッ ジは、バイオマスボイラーの燃料として 使用し、製造工程に必要な蒸気と電気 を得ています。燃焼後の焼却灰は、セメ ント原料や土木資材として、リサイクル しています。
市場で消費された紙は、古紙 として回収され、再び紙の原 料として生まれ変わります。
古紙パルプ製造工程で発生した廃 棄物を焼成・加工し、再生填料とし て再利用しています。
化学パルプ製造設備から発生し た廃液(黒液)は、木材の 有機成分を含んでおり、 これをボイラーで燃焼 し、製造工程に必要 な蒸気や電気を得 ています。また、燃 やした後の無機成 分は、化学パルプ を製造する薬品に 再生しています。
「水は紙の命」と言われ、紙・パ ルプ製造工程では多量の水を 使用しますが、工程内の水は循 環利用し、限りある水資源の有 効利用に努めています。
森林リサイクル
システム
P13∼14
へ古紙リサイクル
システム
P15∼16
へ填料リサイクル
システム
P19∼20
へ薬品リサイクル
システム
水リサイクル
システム
廃棄物
リサイクル
システム
パルプをつくる
パルプ製造設備 抄紙・塗工設備
紙をつくる
生産設備
製造工程に
必要な
蒸気・電気を
供給
〔
薬品リサイクルシステム
〕
〔
廃棄物リサイクルシステム
〕
〔
水リサイクルシステム
〕
森林資源保護、地球温暖化対策のため、南米 チリ、豪州タスマニア・ビクトリアで植林を 行っています。
三島工場では、20 01年から自社植林 木を 使った生産活動を行っています。
〔
森林リサイクルシステム
〕
〔
古紙リサイクルシステム
〕
〔
填料リサイクルシステム
〕
地球環境に優しい事業展開
森林、古紙、廃棄物、薬品、水、それぞれの資源循環システムを活用し、
地球環境に優しい生産活動を展開しています。
紙
と
環境
紙
と
環境
紙と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
322絶乾トン
2,590絶乾トン
2,419絶乾トン
2,815絶乾トン 2009年度実績・・・・・
2010年度実績・・・
2011年度実績・・・
2012年度見込・・・
間伐材 購入量
環境に配慮した森林事業
大王製紙グループの森林事業では、生物の多様性保全に配慮するとともに、木材原料の調達を通じ、
森林資源を有効かつ効率よく利用し、環境と調和した持続可能な森林経営の推進に取り組んでいます。
植林事業では植栽年数ごとに土地を区分し、毎年、計画的 に植栽・保育・収穫のサイクルを回しており、安定した生長と 収穫が可能です。収穫年数に達した成木を収穫し続ける“持 続可能な森林経営”を実践しています。
また、自社植林木より調達する木材チップは全て森林認証 材であり、輸入広葉樹木チップに占める自社植林木比率を 2025年までに65%まで高めていく計画です。
さらに、自社植林木以外の輸入チップについては、2020年 までに森林認証材比率を80%まで拡大していきます。 天然林と共生している当社南米チリの植林地
■ 固有植物 セイタカユーカリ、マルバユーカリ、イエローボックス
■ 生息動物 ポッサム、リトルペンギン
植林地内にあるユーカリ等の天然木は、伐採せず全て保護しています。
オーストラリア・ビクトリア州植林
事業地区 : オーストラリア ビクトリア州/植林面積 : 600ha(2010年度末)
植林事業地内の天然林や絶滅危惧種が生息する可能性がある地域を保護区に設定し、定期的にモニタリング 調査を行うことで、その動植物の生態が維持されていることを確認しています。
エミュー
タスマニア デビル
オナガ イヌワシ
オオフクロネコ
オトメインコ
生物多様性への配慮
オーストラリア・ビクトリア州植林
フォレスタル・アンチレ社 プランテーション・プラットフォーム・
オブ・タスマニア社
大王製紙グループでは以下の木材原料の調達方針を定め ています。
①違法(または許可のない)伐採された材 / ②伝統的な権利または市民権を侵害し伐採された木材 / ③管理活動によ り高い保護価値が危機に瀕している森林から伐採された木材 / ④人工林(プランテーション)または非森林用途に転換 されつつある森林から伐採された木材 / ⑤移転し組み換え樹木が植栽された森林からの木材
[FSC森林認証制度] 1993年に世界的な森林管理基準を制定して非政府組織を母体に設立された世界的な制度。2010年5月現在、約1.3億ヘク タールの森林が認証を取得。
[PEFC森林認証制度] 1999年に持続可能な森林管理の促進を目的として設立された非政府組織が運営する世界最大の森林認証制度で、PEFC認 証制度が定める各国独自の認証を取得することでPEFC認証を取得したことになる相互認証制度。
2011年2月現在、約2.3億ヘクタールの森林が認証を取得しており、当社植林事業があるチリ(CERTFOR)とオーストラリア(AFS)は相互認証の対象。
木材原料調達理念と基本方針
植林事業のリサイクル
間伐材の利用促進
林内への陽光量が増加して幹や根が太く育ち、地表に雑木 が生育して、風水害に強い健全な森林にする効果がある「間 伐」を行っています。
間伐作業後の伐採した木を林内に放置すると、大雨で下流 域に流れて被害を及ぼしたり、地表の植生の生育を妨げたり する原因となります。
当社では、伐採木が放置されないように自社林以外の間伐 材の購入量を増やす取り組みをしています。
植林地紹介
間伐していない森林 間伐している森林
豪州南部のビクトリア州において、自社で土地を購入し、2007年 からユーカリ・グロビュラス植林を実施しています。
■ 固有植物 セイタカユーカリ、スノーガム、タスマニアンマートル、セロリトップパイン
■ 生息動物 コアラ、黒鳥
希少動植物や保護動植物が存在している場所には植林していません。
プランテーション・プラットフォーム・オブ・タスマニア社
事業地区 : オーストラリア タスマニア州/設立年月 : 1999年6月植林面積 : 4,900ha(2010年度末)/森林認証 : PEFC認証(2004年)
生物多様性への配慮
「産業と自然環境との共生」を目指すあらゆる業種の企業に植林の場を提供する「植林プラットフォー ム」として当社が提唱し、ニッセン、ナカバヤシ、ウイルコ、日経BP社、光文社、凸版印刷、商船三井、 JFE商事、以上の8社が資本参加しています。また、環境マネジメントシステムISO14001を取得して います。(2003年)
■ 固有植物 アレルセ、ニッケイ、コイウエ ■ 生息動物 ウイジン、シスネ・クエジョ・ネグロ、ガルザ
フォレスタル・アンチレ社
事業地区 : チリ共和国 第10州、第14州/設立年月 : 1989年6月/事業面積 : 59,000ha(東京都23区 62,145ha) 植林面積 : 29,600ha(2011年度末)/森林認証 : FSC認証(2002年)、PEFC認証(2008年)
生物多様性への配慮
優良樹種の選定と最先端の植林技術により、世界トップレベルの植林木の生長量を誇っています。 購入する木材原料は、植林木から生産された木材原
料もしくは再・未利用材のみを調達しています。 伐採から流通経路までが把握され、以下5項目に該当し ない持続的な森林経営が行われている森林より合法的 に伐採されたことが証明された材のみを調達しています。
1)
2)
植栽10年後(高さ 30m) 苗木の植付(高さ 30cm) 植林事業の
リサイクル
1
年目
2
年目
3
年目
4
年目
6
年目
7
年目
8
年目
9
年目
苗植付
5
年目
10年目 収穫
紙
と
環境
チリのフォレスタル・アンチレ社では、アレルセなどの天然林に影響を与えてしまうことがないよう、家畜やごみの除去を毎月行ってい ます。また、天然林に生息するウイジン(カワウソの一種、絶滅危惧種)やシスネ・クエジョ・ネグロ(黒襟白鳥 在来種)など、その地域 にしか生息していない固有の動植物の生態状況を定点観測により調査し、その動植物の生態が維持されていることを確認しています。
生物多様性保全の取り組み
◎ シスネ・クエジョ・ネグロ(在来種) ◎ ウイジン(絶滅危惧種)
◎ アレルセ(希少植物)群生林 天然常緑種のアレルセ群生林に設置した定点観測地
[調査対象]ウイジン(カワウソの一種)、シスネ・クエジョ・ネグ ロ(黒襟白鳥)、ガルザ(サギの一種)等の保護
[調査対象]アレルセ、ニッケ イ、コイウエ等の天然常緑種の 保護、及び先住民取水地保護
conama.lp
モニタリング事例 モニタリングにより生態状況を確認
紙
と
環境
紙と環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
タ
古紙の利用拡大の取り組み
これまで使用できなかった難リサイクル古紙の利用をさらに拡大することにより、
業界平均を上回る古紙利用率となっています。
大王製紙グループでは、古紙を積極的にリサ イクルして街の資源を大切にする「紙づくり」を しています。
雑誌古紙、機密古紙、難リサイクル古紙など の利用を拡大させることで、さらなる資源の有効 活用に取り組んでいます。
古紙利用率実績
紙
と
環境
古紙パルプ製造フロー
古紙受け入れまでの検査体制
紙
と
環境
■ 大王製紙グループ 紙・板紙用途合計
① 紙用途 ② 板紙用途
・・・・・・・・・・・・・・ 49% ・・・・・・・・・・・・ 93%
■ 業界平均
① 紙用途 ② 板紙用途
・・・・・・・・・・・・・・ 40% ・・・・・・・・・・・・ 93%
65
%
100%
63
%100%
背糊付き雑誌だけでなく、今まで使用できなかったCD・DVD付きの雑誌、ビニール表紙 の雑誌等の難リサイクル古紙を使用できるようになりました。また、中身が確認できず、異物 が混入する可能性がある機密古紙についても、使用量を増やす取り組みを進めています。
古紙は、一般家庭で発生する新聞紙、段ボール、 雑誌や、印刷所で発生する印刷物のミス品などを古 紙問屋が回収し、異物を選別した上で、製紙メー カーに納入されます。
製紙メーカーでも古紙の入荷時点で、受入検査員 が、水分測定、薬品による印刷インクのチェック、異 物混入がないかなどの検査を行っています。 もし古紙に異物が混入すると、綺麗な紙を作るこ とができなくなります。まず、古紙に異物を混ぜな いようにすることをお願い申し上げます。
CD・DVD付き雑誌
荷 卸 指 示 票と送り状 及び 積 荷 明 細を入荷 予定 表と照 合 する。
1|入荷チェック
トラック荷台の古紙 の腐敗臭等の有無を 確認する。
4|臭気検査
所定の検査位置で、トラックに積載され ている状態の古紙の数量と外観を目視 で検査する。
2|外観目視検査
専用の水分計を用いて、受け入れた古紙 の水分率を検査する。
3|水分検査
ビニール表紙の雑誌 背糊付き雑誌 機密古紙 【使用可能な古紙群】
80
60
50 利用率(%)
年度 2007 2008 2009 2010 2011 70
61 62 63 63
■ 古紙利用率推移(紙・板紙用途合計)
68
64 67 67
63 65 ■ 大王製紙グループ計 ▲ 業界平均
ドラムパルパー
■ 大王製紙グループ古紙使用量推移(紙・板紙用途合計)
千トン 2,500
2,000
500 1,000
0
年度 2007 2008 2009 2010 2011 1,500
2,208 2,198
2,008 2,044 2,090
ご家庭から紙を古紙回収に出す際の注意事項
(脱インキ粕)
再生填料 製造設備へ
プレ
フローテーター
精選設備
クリーナー ポストフローテーター
高濃度タワー
(漂白剤)
過酸化 水素タワー
熟成タワー
粗選工程で除去で きなかった小さい
異物を除去します。 薬品でパルプを漂白します。
脱墨を2段で処理することによ り、高品質の古紙パルプが得ら
れます。 薬品でパルプを漂白します。
パルプに付着したインキを薬品で剥 離し分離除去します。
古紙中に含まれている大きな異物 を除去します。
古紙を緩やかにほぐします。ほぐすときの攪拌力で インキが剥離します。
ス
ク
リ
ー
ン
脱
水
機
デ
ィ
ス
パ
ー
ザ
ー
完
成
脱
水
機
デ
ィ
ス
パ
ー
ザ
ー
抄紙機へ
ホ
ー
ル
ス
リ
ッ
ト
漂白工程 脱墨工程
漂白工程 精選工程
脱墨工程 粗選工程
離解工程
漂白後パルプ
漂白後パルプ
古 紙
古 紙 離解後離解後 脱墨後脱墨後
▲ 作業時の服装 ▲ 外観目視検査の様子 ▲ 水分率測定の様子
倉庫にある古紙の数量(ベー ル・袋・台)、積まれている状態 を目視で確認する。 パルプにすることができない禁忌品が混入し
ていないかをチェックする“解体検査”を行 う古紙へラベルを貼り付ける。
▲ 目視で在庫に異常がない ことを確認
▲ ラベル貼り付け作業 ▲ 倉庫に保管された古紙
6|在庫確認
5|解体検査用古紙のラベリング
7|受入完了
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
DAIOグループのCO
2
削減対策
CO
2排出量の少ないバイオマス燃料への転換にグループ全体で取り組み、大王製紙グループ合計で年間421
千トンのCO
2を削減し、エネルギー構成比率におけるバイオマスエネルギーの利用割合は44%になりました。
CO
2排出量削減に向けた取り組み
紙
と
環境
DAIOグループのバイオマスボイラー
紙
と
環境
国別再生可能エネルギーの導入実態について
Topics
右図は主要国における再生可能エネル ギー(地熱、水力エネルギー含む)、バイオ マスエネルギーの使用量を示しています。 日本の一次エネルギー総供給に対する再 生可能エネルギー導入比率は米国やEU全 体と比べても遜色ありませんが、バイオマ スエネルギーの導入比率は低いことが分か ります。
また、スウェーデンやデンマークといっ た 北 欧 諸 国 はそれぞ れ 再 生可 能 エ ネル ギー導入比率が29%、16%と日本の4∼8 倍であり、バイオマスエネルギー比率も高 いのが特徴となっています。
三島工場 23号バイオマスボイラー
(2004年1月稼動) (2009年4月稼動)可児工場 6号バイオマスボイラー
か に
可児工場 バイオマスガス化設備 (2008年11月稼動)
か に
いわき 4号バイオマスボイラー (2008年10月稼動)
421
千トン
2011年度CO
2削減量
(対1990年度比)当社は、CO2を吸収・固定する働きのある海外植林
を1989年から行っており、2011年度は2,288千トン/年
のCO2を吸収・固定し、グループ全体で発生するCO2
の66%を吸収・固定しました。
海外植林事業によるCO
2の吸収・固定化
2,288
千トン
2011年度植林によるCO
2吸収・固定量
CO2排出量の多いトラック輸送から、CO2排出量の
少ない船舶や鉄道輸送への転換を『モーダルシフト』 といい、三島工場から輸送距離500km以上における モーダルシフトに継続して取り組むことで、2011年度 モーダルシフト化率90%を達成しました。
さらに最もCO2排出量の少ないJRコンテナ輸送に
モーダルシフトすることで、大王製紙グループ全体で
CO2排出量削減に取り組んでいます。
製品輸送におけるモーダルシフトの取り組み
バイオマス資源とは、動植物に由来する有機物(化 石燃料を除く)であり、エネルギーの他、化学原料や製 品としても有用な資源です。特に、エネルギーとして利 用する際にバイオマスエネルギーと呼ばれます。 大王製紙グループでは、化石燃料から非化石燃料へ
の転換を進めており、1990年度に32%であったグループ全体のバイオマスエネルギー比率は、2011年度には44%ま で増加しました。
バイオマスエネルギーは、「再生可能」や「カーボンニュートラル」という特徴を有することから、バイオマスエネル
ギー構成比率を高めることにより、CO2の排出抑制や循環型社会の構築に貢献します。
大王製紙グループのCO2排出削減対策として、各事
業所での省エネルギーの推進、バイオマスエネルギー の利用促進及び海外植林の取り組みを進めています。 大王製紙グループの主力工場である三島工場(愛媛 県四国中央市)では、タービンの高効率化や制御性の 改善、工場送気バランス見直しなどの発電効率改善及 び省エネルギー対策に取り組んできました。
三島工場では昨年度より工場に横串を通すべく、部
長、課長、係長、主任の各階層ごとにグループを編成し、問題に対し全社横断的に取り組むことで全体最適となる対 策を取れるようにしています。
2011年度はCO2排出量を大王製紙グループ全体で1990年度比421千トン(11%)削減しました。
大王製紙グループのバイオマスエネルギー構成比率
バイオマスエネルギー構成比率
(2011年実績)44
%
大王製紙グループ計
■ 植林によるCO2吸収・固定量推移
千トンーCO2
2,500
2,000
500 1,000
0
年度 1990 2007 2008 2009 2010 2011 1,500
61
1,899 1,967
2,205 2,268 2,288
■ CO2排出量に対する海外植林によるCO2吸収・固定率推移
% 80
60
20
0
年度 1990 2007 2008 2009 2010 2011 40
1.6
47.4 52.7
66.0 67.7 65.9
■ 輸送距離500km以上におけるモーダルシフト化率
% 100 80 20 40 0
年度 2007 2008 2009 2010 2011 60 79.5 10.3 89.8 78.2 10.7 88.9 75.8 12.9 88.7 75.3 15.0 90.3 75.0 14.0 89.0
船舶 鉄道
■ 化石・再生可能エネルギー構成比率
(大王製紙グループ合計/生産拠点) 化石エネルギー 再生可能エネルギー
構成比(%) 100
80
20 40
0
年度 1990 2007 2008 2009 2010 2011 60 68 32 56 44 59 41 55 45 57 43 55 45
■ 主要国における再生可能、バイオマスエネルギー等の 導入実態kTOE (2007年)※
140,000 80,000 100,000 120,000 20,000 40,000
0 日本 デンマーク ドイツ スウェーデン 英国 60,000 % 35 20 25 30 5 10 0 15
米国 EU全体
7,120 10,440 79,620 37,440 76,980 36,580
2,710550 3,890 800 16,130
5,000 9,460 5,400
※出典:独立行政法人 新エネルギー・産業技 術総合開発機構「バイオマスエネルギー導
入ガイドブック(第3版)」 バイオマスエネルギー
バイオマスエネルギー導入率 バイオマスエネルギー以外
再
生
可
能
エ
ネ
ル
ギ
ー
導
入
量
各
国
の
一
次
エ
ネ
ル
ギ
ー
総
供
給
に
占
め
る
比
率
4,006 3,732 3,343 3,350 3,472 ■ 大王製紙グループのCO2排出量と原単位推移
4,200
3,600 3,800
3,000 千トンーCO2
年度 3,400
3,200
1990 2007
3,893
2008 2009 2010 2011 4,000 1.60 1.00 1.20 0.40 % 0.80 0.60 1.40 1.42
1.15 1.12 1.10 1.08
CO2排出原単位 CO2排出量
1.04
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
タ
廃棄物の有効利用
廃棄物を有効利用する当社独自の技術を確立し、天然資源の保護につながる新たな資源循環の
仕組みをつくりました。また、更なる廃棄物の低減に繋がる取り組みを進めています。
高品質再生填料を新聞用紙に配合することで、不透明性の向上(裏抜け改善)と平坦性の向上(インキ着肉性改 善)が得られており、用紙の軽量化への対応が可能となっています。
また、再生填料の表面にコーティングを施すことにより、填料表面の起伏が少なくなった結果、抄紙用具(ワイヤー 等)が傷み難くなり、用具が長持ちしたことで、安定した操業ができるようになりました。
さらに、コーティングにより粒子の大きさが一回り大きくなることで、粒子が紙の中に留まり易くなり、歩留向上剤 の添加量が大幅に削減でき、省資源化にも繋がりました。
古紙パルプ製造設備から出る脱インキ粕(古紙パルプとし て利用できない無機鉱物、インキ成分)は、従来、再利用する ことができず廃棄していましたが、当社では脱インキ粕を填 料(紙に配合して不透明性を向上させる薬品)として、再利用 できる新たな資源循環の仕組みをつくりました。
再生填料を製造することで、毎年2万トン前後の製紙ス ラッジ焼却灰を削減しています。
再生填料の取り組み
紙に配合することによる改善効果
製紙スラッジ焼却灰や石炭灰は、セメント原料として再利用 されるほか、2008年度より高炉セメントや生石灰等と撹拌造 粒して製造される再生砕石にリサイクルして、埋立最終処分量 の削減を進めています。
外部委託で製造された再生砕石は、土壌環境基準を満たし た安全な土木資材として、国土交通省のNETIS(新技術情報 提供システム)登録や都道府県の環境配慮製品に認定され、 路盤材・盛土材・埋戻材等として再利用されています。
2011年度は、12万トンの製紙スラッジ焼却灰や石炭灰を再 生砕石にリサイクルしています。
再生砕石
廃棄物低減の取り組み
回収した再生填料は表面処理を施され、さらに使用範囲を拡 大した高品質再生填料として使用しています。
高品質再生填料は、再生填料表面を粒子状の薬品でコーティ ングして、粒子の隙間に油分が吸込まれやすいように改良して います。紙に配合すると、印刷インキの油をキャッチして紙の裏 面まで油が染み込まなくなり、薄い紙でも印刷の裏抜け(印刷 不透明度)が改善します。
また、炭酸カルシウムやクレーなど多種類の鉱物を含有し、 粒子径をコントロールすることで光の散乱性に優れており、白紙 不透明度も改善します。
紙
と
環境
資源循環の仕組み
限られた天然資源保護への取り組み
紙
と
環境
■ 産業廃棄物削減量(製紙スラッジ焼却灰)
30,000
5,000 10,000
0 削減量(トン)
年度 2006 2009 2010 2011 15,000
20,000 25,000
0トン
1万2千トン
2万2千トン
1万7千トン
再生填料 再生填料
表面処理薬品
粒子の隙間に 油が吸込まれ 易くなっている。 ■ 高品質再生填料のイメージ図
高品質再生填料
出荷 回収
再生填料製造設備
紙製造設備 印刷物
古 紙
脱インキ粕
再生填料 従来の
古紙リサイクル システム
当社独自の 填料リサイクル
システム
古紙パルプ製造設備 従来は排水処理工程
で処理
(製紙スラッジは焼却)
新素材リグニンブラックの開発
Topics
リグニンブラックは、独立行政法人産業技術総合研究所(東京都 千代田区)が開発したカーボンニュートラルな素材であるリグニン※
を原料とする超軽量中空炭素微粒子です。基本的なゴム補強効果を 備え、高い電気伝導性を持つだけでなく、かつ非常に軽量という特 徴を持っています。
そのため、リグニンブラックはタイヤ用ゴム補強材を始め、顔料、 導電性材料等に使用されているカーボンブラックの代替材料として 有望な素材と考えられています。
今後、大王製紙ではテストプラントを用いた量産化技術の確立を 目指すと共に、さらに地球環境に配慮した先端技術の開拓・開発を 推進してまいります。
※リグニン:木材の20%程度を占めるフェノール性高分子化合物。
再生填料技術の開発
再生填料の高品質化
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
製品の安全保証と品質保証
当社は、原料の購入から製品の納入に至るまで、ISO9001に基づいた品質保証体制を構築し、
運用しています。また、有害物質を含まない、安全性の高い薬品を選定して使用しています。
購買・外注管理規定に基づき、原料購入先における環境負荷物質の管理や環境関連法令の遵守状況について、現 地確認を含めて評価した上で、環境に配慮した資材、薬品等の購入先を選定しています。
当社では、古紙パルプ等配合率に関する保証規定、製品表示・包装規定をISO9001の品質保証体制に組み込んで 運用しています。製品には、古紙パルプ配合率、間伐材パルプ等を表示して配合率(クレジット方式を含む)を保証する とともに、製品のトレーサビリティー(ロットナンバー追跡確認)が行えるよう製品ロットナンバーを管理しています。
環境配慮商品をユーザーに保証する取り組み
原材料購入先への環境配慮を促す取り組み
当社グループでは、化学物質の使用を適切に管理し、製品の安全性に最大限配慮しています。製紙薬品の新規採用 にあたっては、製品品質だけでなく人や環境への影響について、社内評価を行った後、採用を決定しています。社内評価 では、薬品メーカーが提出する化学物質に関する含有成分証明書から、環境負荷物質が不使用、あるいは環境負荷が 小さいものであることを確認し、最終的に製品に配合しても安全性に問題がないことまで確認しています。また、すでに 採用されている薬品についても、毎年含有成分証明書を提出させ、薬品の安全性を確認しています。
PRTR法指定化学物質の削減
間伐材は、九州・四国エリアからの増集荷を進めると共に、間伐材を使用した環境対応商品として、コピー用紙のほ かに、印刷用紙への展開も計画しています。
間伐材証明書付チップ入荷フロー
紙
と
環境
紙
と
環境
各
市
町
村
長
の
承
認
森
林
組
合
素
材
生
産
一
般
業
者
製
材
所
原
木
市
場
伐採届承認に 基づき
施業開始 チ
ッ
プ
工
場
伐採届 提出
伐採届 提出
[PRTR法]
Pollutant Release and Transfer Registers
特定化学物質の環境への排出量の把握等及び 管理の改善の促進に関する法律
人の健康や生態系に有害な恐れがある462種の化学物質 について、環境への排出量や事業所外への移動量を把握 し届出する制度で、事業者による化学物質の自主的な管 理の改善を促進し、環境の保全上の支障を未然に防止す ることを目的とした法律です。
承認
新規薬品
再確認
使用薬品
● 社内評価の実施
● 含有成分証明書の確認
● 使用禁止物質不使用証明書の確認
● 含有成分証明書の
更新(毎年)
製品の安全保証体制
【購買・外注管理規程】
【環境配慮商品製造フロー】
工場全体の古紙 使用量の管理 品質・操業基準書
制定
ISO9001 管理規程
古紙業者の
選定 資源背景を確認チップ・原木の
森林認証 管理規定
抄紙機への 古紙パルプ 払出し量の管理 古紙パルプ、
間伐材パルプ等 配合率内部監査の実施
古紙パルプ、 間伐材パルプ等 配合率ラベル表示
古紙の入荷 された木材の入荷森林認証材・管理
古紙パルプ、間伐材パルプ等
配合率の管理 による監査外部機関
森林認証紙、再生紙、他一般紙の製造
環境配慮商品の販売
購買先選定 購買・外注先評価 購買・外注先認定 受入検査
証
明
書
付
分
は
別
置
き
管
理
チ
ッ
プ
切
削
︵
1
車
分
ず
つ
︶
大
王
製
紙
三
島
工
場
素
材
生
産
一
般
業
者
森
林
組
合
○1ケ月前までに市町村の農 林関係課に伐採届を提出 し、市長村長印捺印承認 ○全伐・間伐に関わらず提出し
承認を得ることが必要 ○保安林の場合は県の承認が
必要(森林組合経由で提出)
重 量 検 収 及び 伐 採 届に基づいた山別、 本数、材積の証明書 を添付
添付書類: 森林組合素材業者の証 明書に基づいたチップ 工場の間伐材証明書
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
タ
エリエール
環境配慮・社会貢献活動
エリエールは、オフィスから家庭まであらゆる分野で環境配慮型商品を展開するとともに、
生活や健康を支援する社会貢献活動を行っています。
環境に配慮したエリエール商品
〔全部で22品種44アイテムの環境配慮型商品を品揃えしています。〕エリエールの社会貢献活動
紙
と
環境
紙
と
環境
古紙を配合した商品
∼毎日使うものへの提案∼
無漂白パルプを配合した商品
∼安全性にも配慮した商品∼
軟式野球チームに所属する小学生は日本全国で約26万4千人。その中で男の子に負 けないで頑張っている野球が好きな女の子たちは約1万3千人。
エリエールはスポーツを通じた地域への社会貢献とチャレンジする子供たちを応援 するために女子学童軟式野球大会『エリエールトーナメント』を開催いたしました。友 情を深める思い出作りと、目標に向かって努力し、真剣に取り組むことで夢は叶う、と 実感できるように野球好きな女の子たちを応援します。
女子学童軟式野球を応援
2012年4月より、女性用品ブランド『elis』にて、子宮頸がん予防 啓発プロジェクト“Hellosmile(ハロースマイル)”に協賛し、子宮 頸がん予防啓発活動を行っています。
“Hellosmile”は、2010年4月に開局40周年を迎えたTOKYO F M が、2 0 0 5 年より展 開しているステーションキャンペーン 「HUMAN CONSCIOUS ∼生命(いのち)を愛し、つながる心∼」
の一環としてスタートしたプロジェクトです。
女性用品ブランド『elis』を通じて、子宮頸がんの予防を呼びか け、すべての女性の明るい未来を応援します。
子宮頸がん予防啓発活動を応援
“がんばらない介護生活”とは・・・
介護する方にも介護される方にも過度の負担を強いることなく、質 の高い生活を長く続けていただこうとする「新しい介護の価値観」 です。お一人おひとりの「その人らしさ」を支えていきたい・・・ アテントは、この「がんばらない介護生活」を、排泄ケアの面から 応援しています。
がんばらない介護生活を応援
エルヴェール ペーパータオルエコドライ
エルヴェール
トイレットティシュー エルフォーレトイレットティシュー
エルフォーレペーパータオル
プロワイプ リサイクルタオル エルヴェール
ペーパータオルエコスマート
エリエールシャワートイレ用 エリエールトイレットティシュー
フラワープリント
使用しているパルプは100%無漂白パ ルプであり、漂白工程を減らすことで、製 造時にかかるエネルギー負荷を削減した 商品です。
また、食品関連商品は漂白したものよ りも無漂白のものを購入したいという「食 に対する安全性」を求める消費者の声を 受けて開発した商品です。
古紙パルプを100%配合した
環境にやさしい商品です。 食材にも安心して使える、牛乳パックリサイクルパルプ を一部使用しています。 雑誌などのリサイクル原料を配合し、環境に
配慮しながらも毎日使いたくなる柔らかな品質 を実現しました。
原料使用量を抑えた嵩高で肌にやさしい商品
∼当社独自のエンボス技術∼
当社独自のラミネートエンボス加工に よって嵩高い紙とすることで、パルプ使用 量を抑えながらも吸収量を持たせ、肌に は柔らかな仕様としています。
エリエールプロワイプ ソフトタオル未晒 エリエール超吸収キッチンタオル無漂白
※上記以外に、「エリエールミートペーパーロールタイプ無漂白」、「エリエールドリップペーパー無漂 白」、「エリエールペーパータオル無漂白大判」を品揃えしています。
古紙100%商品
使用後のゴミ発生量を削減した商品
シート内に空気層を
作る当社独自の嵩高化技術
原料使用量を抑えながら、しっかり水分を吸 収するよう、シート内に水分を保持できる空気層 を作る新製法を開発しました。使う原料が少な く、さらに使用後のゴミの削減にも繋がります。
原料を減らした嵩高商品
古紙配合商品 牛乳パック配合商品
無漂白パルプ100%使用商品
原料を減らした嵩高商品
エルヴェール ペーパータオル エコドライ
エルヴェール ペーパータオル エコスマート
当社従来品 エルヴェール
エコスマート
詰め替え可能な商品 ■エリエールヘルシーサポート クッキングペーパーBOX
長尺化によるコンパクト商品 ■エリエールトイレットティシュー コンパクト8R
包装紙が水に流せる商品 ■■エリエールトイレットティシュー(個包装)エルフォーレトイレットティシュー(個包装)
■エルヴェールトイレットティシュー(個包装)
トイレット紙管の無い商品 ■エルヴェールトイレットティシューシリーズ(個包装)
詰め替えが可能で、
紙箱が何度でも使える設計としています。
1ロールの巻長さを1.5倍にすることで、入数を12ロールから 8ロールにしました。フィルムや芯の使用量を削減できます。 包装紙は水に流しても問題が無い
水解性の紙を使用しています。 ロールの芯を無くしました。
フィルム包装を採用しており、ゴミの量を削減できます。 ■エリエールティシュー詰替220W
プリント デザインも
人気の 理由です
こんなに ゴミが小さく
なります
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー
地域との共生
地域社会の皆様方とのコミュニケーションを
大切にしながら、地域に根差した企業として共生してまいります。
文化・社会活動
紙
と
人・社会
紙
と
人・社会
東予地方局ものづくり体験プログラムの一環として、「紙をつくる仕事」を テーマに、企業人魅力発見講座が10月25日、愛媛県四国中央市立三島西 中学校にて行われました。
本講座には当社技術開発部社員が講師として参加し、当社での業務内容 や私達の身の回りにある紙について講演を行いました。
地元中学生に紙産業の魅力を伝える
▲ 生活用水確保のための井戸の提供 ▲ 社有林の近隣にある小学校への レインコートの寄付
大王製紙 三島工場
当社三島工場がある愛媛県四国中央市より、福島第一原子力発電 所事故の影響を受けて避難生活を送られている福島県浪江町の方々 に対し、当社の大人用紙おむつ8,000枚が届けられました。
当社では、今後も被災された地域の方々への支援活動を継続して いきます。
救援物資の支援活動
大王製紙 三島工場3月6日に当社社長、佐光が福島県庁を訪れ、2011 年のエリエールレディースオープンで女子プロ80名に 協力を得たサインボールセットとギャラリーから支援い ただいたチャリティ金(100万円)を寄付しました。同 サインボールには福島県の生活者に勇気を与えたいと 願う女子プロの想いが込められています。
また、2012年度のエリエールレディースオープンは東 日本大震災復興支援ということで福島県いわき市で開 催しました。福島の特産品を集めた「復興市」の開設 や、福島県民、北茨城市民の方にはプロアマ大会、予 選1日目の入場料を無料にするなど、さまざまなイベン トを催し、地元の方たちだけでなくご来場いただいた 方たちからもたくさんの好評を得ました。
女子プロ80名の想い、福島へ
当社の植林地があるチリのフォレスタル・アンチレ社では、地域社会との共 生を目指し、地域の一員として各種活動を行っております。
海外植林地フォレスタル・アンチレ社での
地域社会貢献活動
フォレスタル・アンチレ社(チリ)大王製紙 可児工場か に
12月20日(火)にいわき大王製紙の会議室において、ア・カペラ・ アンサンブルコンサートを開催しました。本コンサートは、いわき市芸
術文化交流館アリオス(音楽ホー ル)主催のもと、市内各所で音楽 会を開催する企画「おでかけアリ オス交流コンサート」の一環で、避 難者及び近隣住民の交流等を目的 に開催しました。
ア・カペラの美しい歌声を地域の人々へ
いわき大王製紙▲ 社有林の近隣にあ る老朽化した橋(公 道)の修復作業
“震災復興支援”
東北にエールを…
東北地方の販売店様とともに、復興支援活動を行っております。 東北地方にたくさんの笑顔が咲きますようにとの願いを込め、
5月∼8月に笑顔の花・ひまわりの種をエリエール商品に付けさせていただきました。 東北地方の販売店様にご協力いただき、お店からエールを送りました。
児童の環境教育の一環として、地元の小学 校より、児童の自宅から持ち寄ったチラシを月 に一度回収し、古紙を配合したコピー用紙と交 換しています。秋には、3年生の社会見学とし て工場を案内し、古紙倉庫前にて回収したチラ シが紙に生まれ変わることを説明し、自分たち が集めたチラシが再生紙として利用されていることを実感してもらっています。
また、可児市・川辺町の小学校3・4年生を対象とした社会科副読本に、地域を代表する企業として、可児工場が 掲載され紹介されています。
地元小学校の古紙回収活動と工場案内
か に か に
エリエールレディースオープン
紙
と
環
境
紙
と
人
・
社
会
環
境
デ
ー